数あるエッセンシャルオイルのなかで最もも貴重で、高価なメリッサは心身に対してさまざまに有用な働きをします。
一般にレモンバームとして知られているメリッサは、古代ギリシャの時代から使われてきたシソ科の植物です。
メリッサという名は、この植物がミツバチに好まれることから、ミツバチを意味するラテン語に由来するとも、ギリシャ神語に出てくる妖精の名にちなむともいわれています。
生命力旺盛で、草丈70cmほどにもなるこの植物は、鮮やかな緑色の葉とピンクがかった白い小さな花をつけます。花が咲く前に摘んだ葉は、元気を回復させてくれるレモン風味のハーブティーとしても利用できます。
その名からも連想できるように全草からレモンの香りにも似た強い香気を発します。
この香りの分子が嗅覚から脳へ運ばれ、心のトラブルをやさしく癒してくれます。
地中海沿岸を原産とするメリッサは、中世にアルブス山脈以北に移入されて以来、現在ではヨーロッパ中で見られるようになりました。フランス、ドイツ、スペイン、ロシアで商業目的に栽培が行われていますが、その一部はエッセンシャルオイルの抽出ではなく、ハーブとしての利用を目的としています。また、アイルランドやシシリー島でも、少量のエッセンシャルオイルが生産されています。メリッサは香水や芳香材の業界でさまざまな形で利用されており、ハーブは古くからリキュールの材料としても使われています。
メリッサのエッセンシャルオイルは、ごく少量しかとれません。メリッサには、精油成分が0.01%しか含まれていないのです。 そのため、抽出量の少ないメリッサの純粋なエッセンシャルオイルは非常に少なく、常に需要が供給を上まわっています。
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